バッテリー内蔵のコードレス扇風機が、いま多くの家電メーカーから続々と販売されている。
扇風機やサーキュレーターがバッテリーを内蔵する最大の利点は、コンセントの有無を気にせず、場所を選ばずにコードレスで使えること。また、その多くがUSB Type-Cでの充電に対応し、モバイルバッテリーをつないで利用できる。中には、ソーラーパネルを内蔵し、電力を自給自足して使えるモデルや、防水性を備えてアウトドアでも使えるモデルまである。
まもなく到来する梅雨の季節は部屋干しで活躍してくれそうなうえ、エアコンの冷たい空気を部屋に効率よく循環させることで、節電にもつながる。扇風機はもともと消費電力が少なく、夏場のキャンプや停電を含む被災時にも役立ってくれるものだ。コンセント必須の一般的な製品よりも活用シーンが増えそうな、バッテリーを内蔵した扇風機やサーキュレーターを紹介していく。
電気を自給自足するソーラーパネル内蔵のリビング扇風機
アピックスの「ソーラーパワーリビングファン AEF-900R」は、ソーラーパネルを搭載したコードレス扇風機。直販価格は35,200円。
ソーラーパネルは、容量10,000mAhのバッテリーを備え、台座から取り外して単独で発電し扇風機本体に給電可能。同パネルの側面にはUSB Type-C端子が配置され、モバイルバッテリーとしてスマートフォンなどを充電できる。
8段階の風量調節や左右自動首振り機能を搭載。内蔵バッテリーでの連続使用時間は約5時間(風量8/首振り運転時)。
本体サイズは約345×310×880mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.7kg。羽根径は約30cm。充電時間は、USB接続時が約6.5時間、ソーラーパネル接続時が約20時間(日射条件などにより異なる)。薄型リモコン、リモコンホルダー、ACアダプター、USBケーブル(約2m)が付属する。
立体的な首振りでサーキュレーターとしても活躍
ウィナーズの「recolte(レコルト) コードレス サーキュレーション扇風機 RFN-2」は、立体的な首振りと幅広い風量調整で、サーキュレーターとしても使える。価格は22,000円。
容量2,600mAhのリチウムイオン電池を備える。内蔵バッテリーでの連続使用時間は約2.5時間(風量10)〜30時間(風量1)。本体の充電は付属の専用アダプターで行なう。
風量は10段階。首振り幅は上向き90度、下向き25度、左右150度に調節できる。室内の温度を検知して風量を自動で調節する「AUTOモード」や、上下左右の最大角度で首振り運転する「3Dモード」、自然な風を再現する「ゆらぎモード」を搭載する。
本体の高さは4段階で切り替え可能。短くして棚上で使ったり、洗濯物の真下に置いて部屋干しの際に使ったりと、用途に合わせて使い分けられる。
本体サイズは約330×330×430~972mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.5kg。充電時間は約2.5時間。本体カラーは、ナチュラルホワイトとフレンチグレーの2色。
15m先まで風が届くサーキュレーター
アイリスオーヤマの「サーキュレーターアイ DCコードレス PCF-SD15CH」は、重量1.4kgで持ち運びやすく卓上にも設置可能。実売価格は16,000円前後。
容量2,200mAhのリチウムイオン電池を備える。内蔵バッテリーでの連続使用時間は約3時間(風量6/首振りあり)〜50時間(風量1/首振りなし)。
風量は6段階で、首振りは左右が自動で120度。上下は手動で約70度の範囲で調整できる。風の到達距離は風量6で約15m。
付属のUSB-ACアダプターまたは別売モバイルバッテリーから充電でき、5V/3A出力のモバイルバッテリーからは充電しながらの使用も可能。充電端子はUSB Type-C。内蔵バッテリー寿命は繰り返し充電約500回。
本体サイズは210×210×318mm(幅×奥行き×高さ)。定格消費電力は12W(風量6/首振り時)。運転音は風量1~3で35dB未満。本体カラーはホワイトとニュアンスグレーの2色。
上下左右に首振り運転するサーキュレーター
山善のDCモーター充電式サーキュレーター「RCRP-BZX015」は、10段階で風量を調整できる。直販価格は14,800円。
容量5,200mAhのリチウムイオン電池を内蔵。充電時間は3時間。モバイルバッテリーから給電しながら使うこともできる。内蔵バッテリーでの連続使用時間は2時間(風量10/上下左右首振り時)〜40時間(風量1)。
風量を10段階で切り替えられるほか、上下70度と左右75度の、自動首振り機能を搭載。おやすみモードや衣類乾燥モードを備える。また、1~8時間で入/切タイマーを設定できる。
本体サイズは226×220×322mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約2kg。羽根径は15cm。本体カラーはグレージュ。
防災対策にもなるソーラーパネル内蔵の充電サーキュレーター
アピックスの「ソーラーパワーファン APF-565L」は、背面にソーラーパネルを搭載した充電式扇風機。直販価格は16,500円。
容量10,000mAhのリチウムイオンポリマー充電池を内蔵。充電時間はUSB充電時が約7時間で、太陽光充電時が約14時間。内蔵バッテリーでの連続使用時間は約6時間(風量「Turbo」時)。USB Type-CとAの出力端子を備え、スマートフォンなどへの給電にも対応する。
風量は4段階で切り替えられ、展開時の角度を約0〜90度の4段階で調節できる。
IPX4相当の防水仕様のため、屋外でも使用可能。折り畳めてハンドル付きのため、持ち運びやすく収納もしやすい。また本体にライトを搭載し、点灯モードを強/弱/点滅で調整できる。
本体サイズは約270×95×315mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約1.8kg。ACアダプター、USB Type-C to Aケーブル(約2m)が付属する。本体カラーはコスモグレー。
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